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テクノロジーNKT細胞標的がん免疫治療による臨床データ

NKT細胞標的がん免疫治療の臨床データ

2000年代、千葉大学病院においてαガラクトシルセラミドパルス樹状細胞(*)を用いたNKT細胞標的がん免疫治療の臨床研究が実施されました。

対象は手術・放射線治療・抗がん剤治療に抵抗性を示した進行性非小細胞肺がん症例17例(ステージⅢb・Ⅳ)であり、その生存期間中央値は、初回治療のみで約18.6ヶ月と、ベストサポーティブケアの生存期間中央値である4.6ヶ月に比べ4倍以上延長することを示しました。

NKT細胞の活性化の指標であるIFN-γ産生は、本臨床試験に参加した患者の約90%で観察されましたが、治療前と比較してIFN-γ産生細胞数が2倍以上増加した患者と、そうでない患者に層別化して生存率を確認したところ、生存期間の延長と統計学的に有意な相関があることが判明しました。

実際にαガラクトシルセラミドパルス樹状細胞による治療を受けた17例中、治療前と比較してIFN-γ産生細胞数が2倍以上増加した10例(約60%)の患者の生存期間中央値は31.9ヶ月で、大幅な延長が認められました。

本臨床試験の結果を受けて、肺がんに対するNKT細胞標的がん免疫治療は、2011年には進行性肺がんを対象に、さらに2014年には術後肺がんを対象に、先進医療Bに認定されています。
参考)http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/kikan03.html
(*)アンビシオンが薬事開発している製品は「RKパルス抗原提示細胞」であり、αガラクトシルセラミドパルス樹状細胞とは細胞製剤に使用しているリガンドおよび抗原提示細胞、培養条件などが異なります。

進行期肺がんに対するNKT細胞標的がん免疫治療の臨床効果

引用 Motohashi S, et al. J Immunol 2009改変

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